【Vol.31】N906iL onefone体験レポート<前編>
2008年6月
みなさん、こんにちは。このコーナーを担当するマハロです。FOMA N906iμやN906iのNの体験レポートを書き上げてホッとするのも束の間、つづけて FOMA N906iL onefoneの体験レポートです。この携帯電話は従来のケータイとはちょっと異なる特殊な携帯端末です。えっ…?どこが特殊って…?
そりゃぁもぉ特殊も特殊、この携帯電話はFOMAと無線LANの両方の通信方式に対応するデュアル端末になっています。従来のFOMA回線で利用できる無線回路だけでなく、無線LANでも通信ができる無線LAN回路も搭載しています。1つのケータイ端末に二つの無線回路を搭載しているので、デュアル端末と呼ばれています。
1台の携帯電話で、無線LAN端末としても、またFOMA携帯電話としても利用できる両用タイプの電話ということで、onefoneというネーミングが付けられたようです。
状況によって、FOMA 回線を利用したり、無線LANを利用したりするので、FOMA N906iL onefoneの利用者は今、自分がどのエリアにいるのか?そして、どっちの無線回線を利用して通信をしているのか?という事を絶えず意識して利用する必要がある特殊なケータイ端末です。というか…、意識して利用すると、とても画期的なスピードでデータ通信が利用できるブロードバンドケータイ端末なのです!
一見ちょっと、ややこしくて、難しそうな携帯電話ですが、この特殊な事情と特徴をよく知って利用すると、とても便利で快適なケータイ電話として大活躍できる未来型ケータイ端末へと変身します。なぜなら、モバイル・ブロードバンド携帯電話として今までのケータイではちょっと体験できなかった、ダントツの高速データ通信が楽しめるようになるからです。
※54Mbpsとは技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。
無線LAN対応モバイル端末は市場の趨勢?無線LANとFOMAに対応するケータイ端末とはいったい何者?
折りしも、米アップル社が最近発表した iPhone 3Gという、画期的な携帯電話を世界市場に向けて登場させることになりましたねぇ。日本では、ソフトバンクモバイルから販売されるそうです。この iPhone 3GもFOMAなどで利用されている第3世代携帯電話システムのW-CDMA対応端末であり、尚かつ無線LANにも対応しているのです。そういう意味では、iPhone 3Gもデュアル端末であり、この部分はFOMA N906iL onefone と似ている部分でもあります。どちらの端末も無線LANを高速データ通信に活用することにより、一歩先に進んだモバイル・ブロードバンド環境を手にすることができるのです。
今後のケータイ端末の市場傾向として、無線LANにも、そしてFOMA回線にも対応する、このようなブロードバンドケータイ端末が多数登場して来る市場環境のようです。無線LANにも、そしてFOMA回線にも対応するケータイ端末とはいったい何者?
さて、この辺の話をゆっくり、以下にお話していこうと思います。いままでのケータイ電話とはちょっと毛色が異なりますので、この携帯電話の特徴をより多くのケータイユーザに理解していただくには、どうしてもコトバが多くなったり、専門用語が多数でてくるので、話が長くて難解となるかもしれません。できるだけ、専門用語を使わず、または専門用語を解説しながら、この画期的未来型ケータイ端末、FOMA N906iL onefoneを以下に紹介していきます。
将来はフェムトセル導入にもつながるホームUをドコモが発表!
今から遡ること2008年5月27日、ドコモは自宅などの高速大容量ブロードバンド回線と無線LANルータを利用し、FOMAと無線LANのデュアル端末である FOMA N906iL onefoneでの送受信時最大54Mbps※の高速パケット通信や050番号から始まるIP電話の発着信が可能となるホームエリアサービス、ホームU(TM)を国内で初めて2008年6月19日より提供すると発表しました。
※54Mbpsとは技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。
さて、ドコモのホームUとは、どのようなサービスなんでしょう?
ホームUは自宅などの高速大容量固定ブロードバンド回線と無線LANルータを利用するそうです。そして、これに対応するケータイ端末第1号が、これから紹介する FOMA N906iL onefoneです。
ホームUをさらに詳しく説明する前に、ちょっとフェムトセルを簡単に説明しておきます。フェムトセルとは自宅やオフィスに設置する超小型携帯電話基地局装置です。自宅やオフィスの光回線(FTTH)に弁当箱程度の大きさの携帯電話用小型基地局(フェムトセル)を接続すると、家庭内やオフィス内で今使っているFOMAなどの第三世代携帯電話が使えるというもの。フェムトセルはまだ日本で一般家庭やオフィスに導入されていませんが、実証実験はすでに多数実施されています。また、すでに一部の携帯電話事業者は基地局の代わりにフェムトセルを地下街や高層ビルなどに導入し運用しています。
フェムトセルは現在、家庭やオフィスなどに設置している無線LANルータのようなものを想像すれば、理解が早いかもしれません。ただし、フェムトセルは無線LANルータではないので、無線LAN回路を搭載したケータイ端末は不要です。フェムトセルにつながるのは、今、皆さんが使っているFOMAなどの第三世代携帯電話端末でOK。
個人やオフィスのオーナーがこの超小型基地局(フェムトセル)を購入すれば、これまで圏外だった場所でも携帯電話が使えるようになるかもしれないと期待されています。ただし、光回線(FTTH)やADSLなどのブロードバンドインターネット回線は絶対必要。
そんな訳で、近い将来、日本の一般家庭にもこのフェムトセルが導入されるのではないか?と期待されています。ドコモが一般家庭にフェムトセルを導入する場合、商品名は恐らくホームUとネーミングすると思います。
今回、ドコモが発表したホームUは無線LAN対応携帯電話を利用します
今回、ドコモが発表したホームUはフェムトセルではなく、その先鞭を付ける無線LANタイプということになります。ホームUにより FOMA N906iL onefoneを自宅の無線LANエリア内で利用する場合、無線LAN通信の最大規格として、送受信時最大54Mbps※の高速パケット通信が利用できるようです。また、高速パケット通信だけでなく、自宅の無線LANエリア内では、050番号から始まるIP電話の発着信も可能となるそうです。
※54Mbpsとは技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。
この携帯電話は、外出先では通常の090番や080番から始まるFOMA携帯電話としても利用でき、自宅のホームUエリア内では、050番から始まるIP電話としても利用できるというもの。自宅の固定通信のブロードバンド回線と、移動通信のFOMA無線回線を1台の携帯電話に融合して利用できるため、FMCを実現した商品ということになります。
FMC = Fixed Mobile Convergence
= 固定通信と移動通信の融合
FMCとは、Fixed Mobile Convergenceの省略形で、文字通り、固定と移動の融合という意味です。従来、ドコモはFOMA N902iLなどの、FOMA回線と無線LANの両方に対応する携帯電話をビジネス用携帯電話として企業などの法人向けだけに内線電話対応携帯電話としてシステム販売していました。
今回、これの発展系として、FOMA N906iL onefoneが開発され、従来どおりビジネス用携帯電話として法人向けにシステム販売するだけでなく、一般個人の利用者にも販売することになりました。
ドコモのホームUと組み合わせて利用する FOMA N906iL onefoneは個人向け販売をも考慮して開発された無線LAN対応携帯電話ということになります。
ホームUでは無線LANを利用するため、自宅などのホームUエリア内からホームUで接続することで高速パケット通信が可能となるそうです。携帯電話による動画などの大容量コンテンツのダウンロードやアップロード、iモードやiモードフルブラウザでのサイト閲覧も、パソコンでのブロードバンド利用のように快適に利用できるそうですよ。
また、ホームUを利用し050番号から始まるIP電話として発信した場合、ホームU向けの通話であれば通話料が24時間無料、ホームU以外への通話の場合、契約しているFOMA新料金プラン通話料の3割引相当の通話料となるそうです。
※54Mbpsとは技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。
ホームUの申込みには、ホームU対応携帯電話(今回の場合なら、FOMA N906iL onefone)、ホームU対応無線LANルータ、ホームU対応ブロードバンド回線が必要とのこと。
- ホームU対応携帯電話→ FOMA N906iL onefone
- ホームU対応ブロードバンド回線 (マルチセッション対応)
- ホームU対応無線LANルータ (無線QoS対応)
また、ホームUを利用するケータイ端末は、FOMA契約(新料金プラン)、iモード契約、そして「パケット割引」としてパケ・ホーダイ または パケ・ホーダイフルの契約が必須とのことです。
ホームU対応ブロードバンド回線は、マルチセッション対応であることが必要であり、現在、このマルチセッションに対応するブロードバンド回線は、NTT東日本もしくはNTT西日本が提供するフレッツサービスのみだそうです。うんこの辺は、今のところ、いろいろ制限がありそうです。しかし、アッカ・ネットワークスがつい最近2008年6月18日、ドコモのホームUに対応したADSLサービスの提供準備を開始した、とニュースリリースで発表したように、今後はホームUに対応するブロードバンド回線を提供する企業も増えてくるものと期待されています。
次に、ホームU対応無線LANルータは、市販の無線LAN対応ルーターが使えるそうですが、無線QoSに対応する必要があるため、ドコモが推奨する10~20種類程度の無線LAN対応ルーターを用意する必要があるようです。現在、使用している無線LANルータでホームUが利用できるのか?気になるところですねぇ。ドコモでは、ホームU対応無線LANルータの一覧表を下記のサイトで公開していますので、気になる方は確認してみてください。ちなみに無線QoSのQoSとはClass of Serviceの略、パケットデータに優先度を付けて重要度の高いものから優先的に送受信するシクミだそうです。
▼ホームU対応アンテナの一覧
http://www.homeu.jp/kakunin/ha/index.html
ホームUに対応する市販の無線LANアクセスポイントの一覧がここに掲載されています。
ホームUを自宅に設置する際、希望者には有料のホームU訪問サポートが使える…
いろいろ専門的な技術条件をクリアして、ホームUを実現するために、ドコモでは希望者に有料でホームU訪問サポートも提供するそうです。ドコモの有料ホームU訪問サポートでは、専門家が利用者の自宅に訪問して、ホームUの利用に必要な設定を行うサービス。ホームU対応携帯電話やホームU対応無線LANルータに、ホームUに接続するための設定などを行うそうです。
いろいろ画期的な新しいサービスが実現できますが、契約するプランや利用するエリア、契約しているプロバイダの回線、ルータの特性、利用するサービス、通話する相手先などにより料金単価が異なったり、無料になったり、いろいろ制限があるなど、この携帯電話の特徴をよく知って活用することになります。
なお、ドコモの公式サイトではホームU機器の接続・設定方法などが解説されているようです。有料のホームU訪問サポートを使わず、自力でホームUを設定する場合はドコモの「ご利用ガイドブック ホームU編」が参考になると思います。ここには、パソコンを利用して、ホームUの利用に必要なホームU対応機種とホームU対応ホームアンテナの設定を簡単に行うソフト「ホームU設定ソフト」の使い方も詳しく解説されています。
▼ドコモの「ご利用ガイドブック ホームU編」
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/service/func_tool/homeu/usage/all.pdf
ここで整理しておきましょう、ドコモのホームエリア向け新サービス ホームUと FOMA N906iL onefoneを活用すると、高速パケット通信 と お得な通話を実現することができます。
- ホームUなら高速iモード通信や大容量iモーションのダウンロードやストリーミングも安心
- ホームU接続ならフルブラウザ通信がパケ・ホーダイ 契約でも定額利用OK
- N906iL onefone を使ったホームU間の通話なら24時間無料
ドコモのホームUを契約せずに、無線LAN接続は可能?また、街角の無線LANスポットは利用可能?
さて、ここまでは、ドコモのホームUを紹介しながら、FOMA N906iL onefoneを説明してきました。では…、もし、ドコモのホームUを契約せずに、FOMA N906iL onefoneだけの単体利用の場合、どういう使い方があるのでしょう?
うん、実は、この疑問が一番ケータイマニアにとっては気になるところです。iPhoneやiPod Thouch、任天堂DS、ソニーのプレステポータブル、各種最近のスマートフォンなどは無線LANに対応するモバイル端末です。これらモバイル端末は無線LANに接続して音楽をダウンロードしたり、ゲームを楽しんだりしています。無線LAN対応なら、携帯電話の契約がなくてもFOMA N906iL onefone単体だけで無線LAN接続ができても、おかしくないハズです。
どうやら、筆者がいろいろ調べたところ、この疑問に対する答えは下記のようです。しかし、筆者は自分で実際に接続して確かめたわけではないので、まだ確信は持てませんが…(^^;)``汗。
NECのN906iL onefone 取扱説明書やパンフレットには、All around さまざまな場所で高速通信が可能。街の無線LANスポットで動画投稿サイトへ高速アップロード!と表現しているので答えはイエスです。ただし、ドコモのホームUサービスは利用できません!
ドコモのホームUを契約しなかった場合のFOMA N906iL onefone 利用方法
- FOMA回線を利用して、通普のFOMAケータイ電話として利用できる(もし、ドコモとFOMA契約しているのなら、普通の携帯電話としてFOMA回線での通信は当然可能)
- 自宅の無線LANに接続する為には自分で複雑なパラメータ設定を無線LANとケータイ端末の両方で実施しなければならない(ホームUで利用できる簡単接続ソフトなどのサービスやサポートがない、しかし、WPSという簡易設定機能はある
ちなみに、簡易設定機能のWPS (Wi-Fi Protected Setup)とは、無線LANの接続とセキュリティの設定を簡単に実行するための規格。超簡単に無線LANの接続設定を実現してくれるそうです。ただし、相互の機種がWPSに対応していることが条件。しかし、WPSは比較的新しい規格のため、WPS対応機器はまだ、ほとんどないというのが現状だそうだ。既存の簡単設定であるバッファローのAOSSなどとは互換性がないため、自宅の無線LANルータがWPSに対応しているかどうかをチェックする必要があるでしょう。もし、不幸にしてWPSに対応していない場合、小難しい各種パラメータの設定やセキュリティ関係の複雑な設定をひとつひとつマニュアルで対応しなければならない。 - 自宅の無線LANに接続できた場合、無線LANを通して利用できるサービスはブラウザ機能だけである。よって、下記のサービスは利用できない。
- ホームUサービス(契約していないので当然)
- iモードサービス
- iモードメールサービス
- パケット通信を必要とするiアプリ
- その他、iモード系サービスすべて
- IP電話サービス
- その他、電話としての通話サービスすべて
ホームU系のサービスが利用できないということは、すなわち、すべてのiモード系サービスと通話系サービスが利用できないと考えれば理解がはやいでしょう。できるのはブラウザを利用したデータ通信だけです。 - 自宅の無線LANを通して利用できるブラウザ機能は、FOMAカードがなくてもよい(シロロム機でも利用可能)。もちろん、FOMAカードがあっても、かまわない。この場合、FOMAカードのありなしは無関係。
- 自宅の無線LAN接続と同様に、公衆無線LANにも、公衆無線LANサービスを提供するプロバイダーと契約すれば接続できる。ただし、自宅の無線LANに接続する際と同様に、自分で複雑なパラメータ設定をケータイ端末に対して実施しなければならない(ホームUで利用できる簡単接続ソフトなどのサービスやサポートがない、しかし、WPSという簡易設定機能はある)。
- 公衆無線LANに接続できた場合、公衆無線LANを通して利用できるサービスは、自宅の無線LANに接続した場合と同様。すなわち、利用できるのは、ブラウザ機能でけである。ホームUやiモード系サービスは利用できない。
ざっと、こんなところでしょうか…。ホームUを契約しないでも、最近のスマートフォンなどと同様に無線LAN接続はできるようです。しかし、ホームUを契約していないので、ホームU系やiモード系サービスは当然利用できません。利用できるのは、ブラウザ機能だけでしょう。まぁ、この辺は最近の無線LAN対応スマートフォンなどと同様ですので、理解できると思います。
ホームUを契約しないで、この携帯電話を使いこなすには、インターネットや無線通信、コンピュータなどに明るいユーザでないと難しいかもしれません。特に、手持ちの無線LANルータが不幸にしてWPSに対応していない場合、簡単設定機能が使えないので、マニュアル設定に挑戦するしかありません。これに挑戦する人はツワモノでしょう。
一般の利用者には、やはり、ドコモのホームUと組み合わせて FOMA N906iL onefoneを利用するのがおススメかと思います。そして、ホームUの設定も先ほど紹介した、有料でホームU訪問サポートも利用するのが安心と思います。
FOMA N906iL onefone はその仲間の N906iと何が違う?
さてでは、今回レポートする FOMA N906iL onefoneは前回紹介したワンセグケータイの FOMA N906iと何が違うのでしょう?と突然、聞かれたら何と答えたらいいでしょう…。FOMA N906iL onefone にするべきか?それとも、ワンセグケータイの FOMA N906i にするべきか?、迷っている方も是非、このレポートを先ずは読んでみてください。
L付きか?それとも、Lなしか?これは絶対、誰もが持つ素朴な悩みですので、詳しく、違いをチェックしておきましょう。
| FOMA N906iL onefone | FOMA N906i | ||
|---|---|---|---|
| 無線LAN | 搭載 | 非搭載 | |
| ホームU | 対応 | 非対応 | |
| 質量 | 約127グラム | 約133グラム | |
| カメラ | 有効画素数 | 約200万 | 約520万 |
| スマイルフェイスシャッター | なし | 搭載 | |
| パノラマ撮影機能 | なし | 搭載 | |
| 1.7GHzバンド | 非対応 | 対応 | |
| 簡易ブログアップ機能 | なし | 搭載 | |
| デスクトップインフォ | なし | 搭載 | |
FOMA N906iL onefoneとワンセグケータイの FOMA N906iとの大きな違いは何か?と聞かれたなら、こう答えることになります。無線LAN搭載、ホームU対応、ワンセグなし、カメラの有効画素数が約200万画素…といったところです。少ないですか?
やはり、無線LAN搭載とホームUに対応した FOMA端末というのが、FOMA N906iL onefone の一番の特徴と言えるでしょう。
FOMA N906iL onefone はN906iの仲間であり、 N905iの進化系です。当然のように第3.5世代携帯電話と呼ばれるHSDPAのHIGH-SPEED対応や3インチ フルワイドVGA高精細液晶、3G+GSM対応、おサイフケータイ対応、GPS機能対応ナビゲーションと地図などは、当たり前で対応です。
もちろん、N905iの後継機種ということで、従来からNシリーズの特徴になっていた、音の専門ブランド YAMAHAサウンド搭載、Nならではの先進的マルチタスク、パソコンのマウスのようにポインタが自在に操作できるニューロポインター、Nだけの「クイック検索」機能、サクサクのボタン動作、スマートで賢い文字変換入力機能のT9など、機能や性能で妥協のないモデルに仕上がっています。
と言うことで、FOMA N906iL onefoneは先代 FOMA N905iの順当な進化系、そして、FOMA N906i と少し異なる特殊系フラッグシップモデルといったところでしょうか…。長々と説明して来ましたが、これで、FOMA N906iL onefoneの大まかな位置づけが理解できたと思います。
では、長い前置きはこれくらいにして、忙しくてショップに行けない読者に代わって、マハロが一足お先に FOMA N906iL onefoneのインプレッションをレポートします。
選べる2色の新しいカラーバリエーション
カラーバリエーションは合計で2色、左から
- SILVER(シルバー)
- BROWN(ブラウン)
です。
はやい話が、銀色と茶色の2色です。どちらもグラデーションとハーフミラーの輝きと美しさを楽しむデザインになっています。フロントパネルがハーフミラーになっていて、なおかつ、ヒンジからイルミネーションウィンドウに向かってグラデーションがかかっています。そして、イルミネーションウィンドウの部分がハーフミラーになっています。グラデーションのフロントパネルとハーフミラーが一枚のプレートになった一体型デザインです。グラデーションの色合いの美しさとハーフミラーの輝きと透明感が楽しめそうです。ひと言でいうと、とてもクールです。
SILVER は鏡のような銀色のハーフミラーから明るいグレーへのグラデーションが施されたフロントパネルになっています。銀色のボディとメタリックなグラデーションのフロントパネルそして、鏡のようなハーフミラーのイルミネーションウィンドウとの組み合わせがシンプルでクールなイメージを演出します。銀色のボディに対し、キーパッドは黒のつや消しです。キーのバックライトはレッドです。
一方こちらは、シックなブラウン。こちらもメタリックなグラデーションとハーフミラーが使われています。
BROWN はSILVER と同様に、鏡のような銀色のハーフミラーから深みのあるメタリック系ブラウンへのグラデーションが施されたフロントパネルになっています。メタリック系ブラウンのボディとメタリックなグラデーションのフロントパネルそして、鏡のようなハーフミラーのイルミネーションウィンドウとの組み合わせがエレガントでリッチなイメージを演出します。メタリック系ブラウンのボディに対し、キーパッドは黒のつや消しです。キーのバックライトはこちらもSILVERと同様にレッドです。
2色とも、手に持つところは角が丸まっていて、持ちやすいラウンドエッジの設計になっています。このラウンドエッジにより、ケータイを開ける時も指が入りやすくなり、簡単に開くことができるようです。後でさらに詳しく紹介しますが、このケータイの背面はディンプル加工が施されていて、手に持った時、いい感じです。
筆者がいろいろコトバを尽くしてボディカラーとキーのバックライトの美しさを表現しても、なかなか伝わらないと思いますので、みなさんは是非、最寄のドコモショップで本物が放つ色合いの美しさとハーフミラーの美しさ、そしてグラデーションの質感を味わってみてください。
さて、あなたなら、どのボディカラーを選びますか?
さて、筆者が今回、手にできた FOMA N906iL onefoneの実機は SILVERとBROWNの両方でした。 以降は、筆者の直感で選んだ BROWNを特にピックアップして色々な角度から激写した体験レポートを皆様にお届けします。
さっそく開いたときの FOMA N906iL onefone BROWNの側面です。ヒンジの部分に明確な角度がつきデザイン的なアクセントになっているようです。これはN906iと同じです。
ストラップ穴は手前、角っこのこの位置にあります。この位置とこの大きさの穴なら、ストラップの紐も通しやすいので助かります。
これは閉じたときに側面から見た、FOMA N906iL onefoneの BROWNです。メタリックでマットなブラウンがマホガ二ーウッドのようで高級感を感じます。ボタン類はすべて、右側面に集中しています。
サイドにある二つのボタンは従来の▼▲ボタンです。音量や画面のスクロールをコントロールするボタンとして使います。閉じている状態で「ライト」ボタンを押すと、「17時53分です」と現在時刻を音声で知らせてくれます。歴代Nシリーズの各種機能が健在です。また、閉じた状態でこのボタンを長押しすると、懐中電灯として使えるので便利です。
▼▲ボタンのヨコには「MUSIC」ボタンや「CLR」ボタンが見えます。
2008年6月
おサイフケータイのマーク
おサイフケータイのマークが背面のカメラセクションに小さく目立たないサイズで刻印されています。ちょっと見にくいですが、お馴染みのおサイフケータイのロゴが確認できます。ここは、おサイフケータイのICチップ(iモードFeliCa)が内蔵されている面になっています。
カメラレンズのヨコには透明の撮影ライトもあります。
カメラは2メガピクセルのオートフォーカスです。無線LAN回路を搭載しているために、ワンセグ回路を搭載していません。またカメラの画素数にはちょっと調整が入ったようです。
このレポートの後半にこのケータイで撮影したフルワイドVGAの写真を掲載しておきました。是非、現物の本物写真をご確認ください。
ステレオスピーカの位置
ステレオスピーカーは左右に設置されていて3D対応となっています。右側面の上部には右のスピーカが装備されています。下部側面のPマークは、従来からあったプッシュトークボタン。プッシュトークボタンは右手でケータイ端末を持つ時はちょうど、親指で押せる位置にあります。そして左手でケータイ端末を持つ時は、ちょうど人差し指で押せる位置にあります。
左側面の上部には左のスピーカが装備されています。スピーカーのヨコに見えている小さな▼▲ボタンはワンセグのチャンネルボタンのようです。このボタンのヨコにある小さなLEDは着信ランプです。このLEDは左右にあります。
ヒンジ部分からの眺望
FOMA N906iL onefone の後ろ姿です。深いメタリック系のブラウンから銀色に輝く鏡へのグラデーションの変化が美しいです。フラットなデザインになっているので本体全体が、小箱のように感じます。ヒンジの黒い部分が小箱の側面にくっついたような造形になっています。ワンセグを搭載していないので、ここにはワンセグ用のアンテナがありません。
ボタン操作部をクローズアップ!
中央のニューロポインターはメタリックな明るいシルバー。コントロールキーは少し明るめのメタリック系のブラウン。その周囲を深いブラウンのリングがアクセントになっています。さらにその外周にある4つのボタンはボディに合わせてマットでメタリック系の深いブラウンです。
明るいシルバーと深いメタリック系のブラウン、そして、明る目のメタリック系ブラウンの組み合わせ。同色系の色の変化がデザインを引き締めています。
マットでブラックな数字キーの配列は、縦横に整然と直線的に整列しています。キーの一つひとつがパソコンのキーボードのような形をしています。PCライクキーと呼ぶそうです。同じくマットでメタリック系ブラウンの内側ボディは側面に向かってラウンドエッジになっていて、持ちやすいです。
キーボードの赤色バックライトがキーのすきまから見えるのがわかりますか?先ほど説明しましたようにすべての本体色において、キーのバックライトはレッドです。
このバックライトの光り方には動きがあり、まるで生きているような、携帯が呼吸しているようなエフェクトが仕掛けられています。電源を入れた直後、じわじわぁと明るく光り、その後すぅっと普通の光り方にもどる。そんな、生き物のような反応をします。面白いです。これは電源を切った直後の反応も同様でした。
GPSを呼び出すキーが1キーに割り当てられています。1キーに印字されているパラボラのマークはGPS衛星を受信するパラボラアンテナを意味しています。1キーを長押しすることで、あらかじめ設定してあるGPS機能がワンタッチで起動できます。
テンキーのバックライト
夜間のキーボードバックライトは、先ほど説明したように、赤色LEDです。数字キーのバックライトは合計12ヶのLEDが各キーボタンの角っこに配置されています。バックライトの光り方が星★彡のように輝いています。
一つひとつの星が十字方向に輝く光を放射して、クリスマスの夜のようにキレイ。隙間から漏れる光が夜空の星座★彡のようでロマンチックです。目を細めて見ると、星座の配置に見えるかも?(*^^)``汗。 夜間のケータイ操作も楽しくなりそうです。
それではさっそく電源ON
電源ボタンを長押しすることで起動。WAITE A MINUTE が画面中央に白文字で表示されます。内蔵のウェイクアップ画像や待受け画面はFOMA N906iL onefone用の新しいものとなっています。フルワイドVGAの待受画面は緻密なグラデーションをキレイに表現しています。ちなみに、電源を切るときも英語の SEE YOU でした。
フルワイドVGAのフルスクリーンが待受画面に対応しています。電池マークやアンテナマーク、microSDメモリカードのマークが待受画面の上に表示されています。そのため待受画面が端から端まで全画面表示になっているのが確認できます。フルワイドVGAのフルスクリーンになっていいますので、待受画面のサイズは480x854ドットです。このサイズ、パソコンで表示させると巨大です。ケータイのメインディスプレイが高精細液晶となっていますので、3インチに収まっています。
それから、NECのN906iL onefone の特徴としてアンテナアイコンが二つ見えます。アンテナアイコンの左下に小さなWとF記号が付いています。WがWLANすなわち無線LANのアンテナ強度、FがFOMA のアンテナ強度をしめしています。黄色い四角のハイライトが付いているアンテナアイコンが現在選択している通信モードを示します。
通信モードは合計4つあります。WLANとFOMA のどちらかを自動で優先させるデュアルモードと、WLANもしくはFOMA のどちらかひとつだけを特定して指定するシングルモードです。
よって、通信モードの選択肢は下記の4つとなります。
- DUALモード(FOMA 優先)
- DUALモード(WLAN優先)
- FOMA シングルモード
- WLANシングルモード
です。さて、この中でどのモードが一般的かというと、1のDUALモード(FOMA 優先)です。なぜなら、通常はFOMA 優先で接続しますが、もしホームUエリア圏内に入ってWLANが使える場合は、その時だけ、ケータイが自動でWLANに切り替えます。その後、ホームUエリアの圏外で出た場合、また自動でFOMA 接続に戻ります。
通話モードの設定画面は「ch」ボタンの長押しで起動できます。
今回のN906iL onefoneにも「きせかえツール」機能が搭載されています。
FOMA N906iL onefoneにはプリインストールのきせかえツールとして下記のものが既に内蔵されています:
- お気に入り
- Silver
- Brown
- Original Theme
- 拡大メニュー
- ダイレクトメニュー
- iモードで探す
iモードで探すはサイトにアクセスして「きせかえツール」を探せるようです。自分の好みの「きせかえツール」をiモードサイトからダウンロードすることも可能。その場合は、お気に入りを選んで設定することになります。
またFlashで作成されたメニュー画面やバッテリー残量ピクト、電波強度ピクトなど、きせかえツールを利用することによって、従来カスタマイズができなかった細かい箇所へのコンテンツの設定が可能になっています。
個別に、アンテナアイコンや電池アイコンも変更することができます。待受画面においてニューロポインターを操作し、アンテナアイコンにポインターを合わせると、写真のように「アンテナアイコン」のポップアップが表示されます。ここで、決定ボタンを押すと、アンテナアイコンの種類を選択することができます。
同様に待受画面においてニューロポインターを操作し、電池アイコンにポインターを合わせると、写真のように「電池アイコン」のポップアップが表示されます。ここで、決定ボタンを押すと、電池アイコンの種類を選択することができます。
メインメニューを表示
メニューキーを押すと、メインメニューが現れます。FOMA N906iL onefone用に新しくデザインされたFLASH対応となっています。画面右上に常時時計を表示しているラインが見えます。この時計は待受画面のみならず、メールやウェブをしている時でも常時この位置に現在時刻を表示できるようになっています。時刻表示エリアが常時この位置にあることで、スケジュールを確認している時とかiアプリをしているときでも時刻が確認できるのがいいです!
きせかえツールを選択することにより、色々なメニュー画面を利用することができます。好みに合わせて自分なりのメニューを選択して設定してください。
左のソフトキー「切替」を押すと、従来とはさらに進んだ、いく通りものテーマ、すなわちメニュー画面の種類を選択することが、できるようになっています。FOMA N906iL onefoneにはプリインストールのテーマとして下記のものが既に内蔵されています:
- Metal
- Chocolate
- Pattern
- Standard
- シンプルメニュー
- オリジナルテーマ
- きせかえツール
自分の好みのテーマをiモードサイトからダウンロードすることも可能となっていて、その場合は、オリジナルテーマを選んで設定することになります。
デスクトップのアイコンはNシリーズの大きな特徴
デスクトップの日付表示はただの日付表示ではありません。パソコンのように、日付がアイコン化されていてオブジェクトのように利用できます。このように、日付をデスクトップアイコンのように選択し実行することが可能です!例えば、日付表示を選択するとスケジュールを起動することができたり、時刻表示から、アラームを起動したりすることができます。マナーモードやバイブのアイコンからもマナーモードの設定状況の確認や変更も可能になっています。
パソコンのように待受画面にはデスクトップアイコンを置くことができます。ニューロポインターで選択状態にすると、それぞれのアイコンの機能名が「ふきだし」に表示され、決定ボタンで起動できます。
ちなみに、上記画面の左下あたりに見える「設定」というソフトキーにお気付きですか?実は、この「設定」キーが今回、とても便利なキーとして使えるので紹介しておきましょう。ここで「設定」キーにあたるメールボタンをクリックすると、デスクトップに関する各種設定メニューが開きます。そのメニューでは、待受画面を設定したり、きせかえツールを設定したり、chキーの割付け機能を設定したりすることができます。この割付け機能を設定することにより、chキーはiチャネルだけではない、別の機能にもお好みで設定できるのです!
chキーに設定できる機能は下記から自由にひとつだけ選択できます:
・iチャネル
・カメラ
・スケジュール
・ミュージックプレーヤー
・Music&Videoチャネル
いったん、選択状態にしておけば、十字キーで選択することもできます。もちろん、パソコンのマウスのように、ニューロポインターを使って選択することも可能。これはNシリーズ歴代の機能になっているので、おなじみのユーザも多いと思います。
歴代のNシリーズと同様に進化したマルチタスクは健在
歴代のNシリーズと同様に、タスクアイコンの表示と数でタスクの状況が確認できます。これはパソコン並みのタスク表示です。iモードとiアプリが同時に起動でき、タスクボタンでワンタッチ切り替えが可能です。タスクの切替が簡単スピーディで、これはすごいウレシイ機能。起動中のタスクアイコンを選択してクリックするだけで、ダイレクトに画面の切替が実行できます。
ケータイマニアにとっては嬉しい、先進のマルチタスクやニューロポインターなど先代の N905iの優れたDNAはしっかり継承しています。もちろん歴代Nシリーズから綿々と受け継いで来たワンタッチマルチウィンドウやタブでページを切り替えるブラウザ、直デン、おサイフケータイ、顔認証機能、Mogic Engine、ピクトマジックも健在!
FOMA N906iL onefoneの前編はここまでです。次回は後編につづきます…。
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